特定非営利活動法人 全国視覚障害児童・生徒用教科書点訳連絡会

2012年度第2回セミナーのご報告

去る11月23日(金)、愛知県図書館において、「英語点字指導の現状~もう一度英語略字を問い直す」というテーマで今年度第2回セミナーを行い、約70名の方にご参加いただきました。

前半は4人の講師の方から発表していただきました。まず愛知県立名古屋盲学校・溝上弥生先生から、「支援学校における英語点字教育の現状について」をお話いただき、続いて日本福祉大学の学生・橋本育実さんからはご自身の学習体験談を、東京点字出版所・白井康晴さんからは「特別支援学校用高校英語教科書の点訳の工夫点」を製作者の立場から発表していただき、最後に、特別支援教育総合研究所・田中良広先生から現在の支援学校中学部用英語教科書の編修方針について報告いただきました。また、田中先生の発表の中で、同研究所の土井幸輝先生から英語点字略字を学習するために開発された音声教材も紹介されました。

後半の情報交換の場では、現在の点字辞書の状況について、電子媒体からペーパーの辞書に至るまで紹介されました。また、今後地域の学校で学ぶ生徒への英語点字指導をどのように行うべきか、略字に苦手意識を持たずに導入していける方法について議論されました。

今回のセミナーでは、英語点字指導の現状と問題点をお聴きできたことで、今後の課題が少し見えてきたように思います。

当日ご協力いただきました講師の方を初め、ご参加いただきました皆様、ほんとうにありがとうございました。

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